鎌倉ヤマガラ日記

鳥の話はあれども野鳥観察日記ではない似て非なるもの

庭の鳥

春刻

オオアラセイトウは鎌倉の何処にもある。我が家の荒庭も例外ではない。 落ち来るや花の気鬱の酔い暫し さざれ石の我先に行く春活火山 桜林をカーペンターズが駆けぬけてゆく 春宵や遣(や)らずの雨の一頻(しき)り いつの間にひととせは過ぎまた花を見む …

先日の雨

アカツメクサもシロツメクサもかなり咲いてきているが、全開になるのはまだ先のようだ。 詰め草の花の絨毯が映えるようになるのはいつだろう。 いや、そもそもそれほどまでに集中して咲くのだろうか。 生い茂っているので逆に花数が減るのかもしれないし、ま…

小さくてランダムな麦畑

「野鳥の餌」の不思議と言うか当然のことなのだが驚かされると言うか、なんとそれは麦だった。 しばらく前からバードフィーダーを吊り下げた木の周囲に小さな稲の茎や葉のようなものが伸びてきているのに気づいていて、それが実に見事に木を取り囲んでいるの…

野であるように

急速に暖かくなっていく季節がある。おそらく樹齢は80年を超えているだろう庭の桜の老木も満開を迎えたようだ。老いたせいもあり、また不在にしていた間に手入れがされなかったせいもあってテングス病が進んでしまっているので、この桜の花を楽しめる日々…

春騒ぎ

強い風にヤマガラたちも何処かに避難したのか、朝早く一、二羽が掌にヒマワリの種を取りに来たきり羽音もしなくなった。 春騒ぎ吹きつけてくる白詰草たちの上 先日気づいたことなのだが、水仙らしい葉が昨夏繁栄を誇った金蓮花などの枯れた中から伸び上がっ…

枝にまぎれて

昨夜の雨で地面が濡れていた。 生温かい空気に春の匂い。 生きるということは時間をくぐるということなのかなと思う。 強い風に揺れる枝に鳥たちが蜜を吸いに来る。 今日の蜜はどんな味がするのだろう。 ヒヨドリ メジロ シジュウカラ 雨上がり春が匂うと鳥…

冬の向日葵

冬一月だというのにまた向日葵が咲いて、今回は数日咲いたままでいる。暖冬異変のせいではないと思う。 こんな恵まれない季節に咲かせた責任は私にある。いや、正確には、私とヤマガラにあると言うべきか。 日頃与えているヒマワリの種をヤマガラがつついて…

それぞれの羽

庭の、バードフィーダを幾つか設置した雑木の傍で拾った、様々な大きさと少しだけ異なった色の羽。 庭に来る鳥は、カラス、キジバト、ヒヨドリ、アカコッコならぬオオアカハラ、ガビチョウ、ウグイス、ヤマガラ、シジュウカラ、スズメ、メジロなど大きさも色…

梅にヤマガラ

この梅の古木は多分私より長くこの地に生きてきた。 季節にはまだ非常に多くの実をつけて、ジュースや梅酒の大瓶が幾つもできる。 枝ぶりは長い歴史の中の成長の起伏を物語る。 ヤマガラは昔からずっとここに居たのだろうか。 小さい頃の私にはその記憶はな…

バード・フィーダのリス対策あれこれ

そもそものきっかけはヤマガラを庭で見たことだった。その時は、何の鳥であるかわからずに居た。キジバトとスズメがよくやってくることは鳴き声からもわかっていたのだが、この鳥のときは「違う小鳥も来るのか」と思った程度で、だからどうだということでは…

てのひらの鳥

庭に来るヤマガラたちが私の手に飛び乗ってヒマワリの種を啄むようになってからまだそれほどの時が経っていない。飛び込んでくる者と警戒して途中でとんぼ返りしてしまう者とが半々。それもよし、野生を忘れるな。しかし、それにしてもヤマガラは実に人懐こ…

荒れ庭に天然記念物?

日本野鳥の会に入っているわけでもなく(特に今日は入ろうかと思ったりする気まぐれもないわけではないが)、特にバードウォッチングを趣味としているわけでもない私が、ブログのタイトルになぜ「ヤマガラ」を入れたのか、野鳥観察日記を書くというつもりで…