鳥の巣箱にするなら太い孟宗竹がいいかと思い(まだ作ると決めたわけでは全くないのに)、昨年夏過ぎに切った竹を見に行って、ラズベリーの実が重そうに垂れ下がっているのを見つけた。
なぜこんな冬のさなかにと少し驚く。
人知れず、誰も今まで気づかなかった。
昨年は余り実らなかったから冬になってから「忘れるな」と実ってみせたというのだろうか。
ここ数年の異常気象を考えると、何が起きてもおかしくはないのだが。
リスも鳥も酸っぱくて食べなかったのか、それとも私同様に気にもせずにいて見過ごしていたのか。
一部を収穫して、一房(房と言っていいのかどうかわからない)食べてみた。
確かにラズベリーの味がするがやはり酸っぱい。
酸っぱいが赤い光沢は美しい。
焼酎に漬けて暫くしたら食べようかと思い(この量だとどうしていいかわからない)、このようになった。
焼酎の中のラズベリー。
「食べる」ということは不可思議な行為だと、その漬けたラズベリーを見て思う。
何の関連性もない、徒然の。
もしかしたら明日あたり向日葵が咲いていたりしたら天を仰いで笑うことにしようか。
(2016/01/06)