鎌倉ヤマガラ日記

鳥の話はあれども野鳥観察日記ではない似て非なるもの

植物と

オクラの朝とクレマチスの昼下がり

何故、オクラの花言葉は「恋の病」なのだろうか。 その花が、一日、いや、数時間しか開いていない、命の短い花だからなのだろうか。 それとも、恋に窶(やつ)れた人の細くなった指に実が似ていたせいか、時機を逸すると食べられないほど硬くなる実を嘆いて…

かすかな木陰で

久しぶりに快晴の日だった。 快晴であればこそ、そこここに出来た僅かばかりの木陰が麗しく思え、そこにある花たちが尚のこと美しい。 むやみに書き連ねるのも気が引けるけれど、かすかな木陰にあって美しいと思った花を記憶(いや、記録か)に残しておきた…

晴れの日の花たち

まだ西日本では大雨が続いているのだろうか。 少なくとも河川の氾濫や浸水家屋のニュースは続いている。 谷あいの「谷戸」だらけの鎌倉も他人事ではない。 私が中学生の頃だったか集中豪雨ですぐそばの畑に市の山の、それこそトラック大の大きな岩が二つほど…

雨のクレマチス

曇り空でまとまった雨も降らない天気だと書いていたら、夜中には結構な量の雨が降った。 でも、今は小降り。 強雨だと、トマトの実が落ちたかもしれないと思って朝方に見に行くと無事。 今朝は8個。毎日こうだと素晴らしいのだが。 雨のせいかキュウリも急…

雨降りのような日

西日本は大雨だと聞くが、こちらは曇り。 ささっと降ってきたかと思うとまた止んでしまう。 はっきりしない。 私の発案した風力発電風車(?)の試作品が、昨日からずっと発電した電気でIt's a small worldを鳴らし続けている。 それほど風はあるのに、雨が…

野にあるような庭を作ることはできるのだろうか

生花の世界では「野にあるように」花を生けるという行き方がある。 そのことは私がまだ高校生だった頃からずっと頭の片隅にある。 華道を嗜んでいたわけではなかったが、奈良の親戚に遊びに行った時、その床の間に生けられた茶花を見たのがきっかけだった。 …

花の季節

昨日は半夏生だったのか。 「花の季節」と言ったら、それはおそらく春のことなのだろう。 しかし、花が咲くのは春だけに限ったことではないし、新緑の頃にもさまざまな花が咲く。 おそらく、日本では「花」は桜で、それゆえ「花の季節」は春になり、それから…

畑とも呼べない畑・今年の水耕栽培ほか

今年は屋外水耕栽培でキュウリ2樽、ゴーヤ1樽、中玉トマト2樽、トマト1樽を試みている。 昨年、キュウリを1樽、晩夏から秋口に採れるものを試して、やや時期遅れだったが四、五本ほどの実りがあったので、今年は夏前からもう少しやってみようかと思って…

瓦と土偶

木造瓦屋根の家を壊すと後処理に困るのが瓦なのだそうだが、私は解体業者に瓦を持って行ってもらわないことにしていた。 和風建築にこだわりがあるというわけでもないのだが、愛着のある家であったし、最後はその瓦屋根の一部にノウゼンカズラが気根を食い込…

六月の向日葵と金蓮花

家を解体して家の姿がなくなると、そこには「跡地」という名の空白が現れる。 跡地といえば、何かの跡なのであって、それが古寺などであれば礎石や何かしらの遺構が残り、そのかっての姿を想起させるのだが、小さな木造の家は何も残さなかった。 それを予想…

シラユキゲシとピンクのカラー

ケシ科シラユキゲシ属の耐寒性多年草だが、最初は一株だけ購入して植えたものだった。 ほどなく清楚で可憐な白い花を幾つか咲かせ、やがて花期が終わった。 この時点で「これだけ可憐な花なのだから、長持ちはしないのかもしれない」と半ば悲観的になりなが…

ガクアジサイの学

ふとした思い違い、思い込みで記憶に残ってしまった誤った知識というものはなかなか自分では気づくことができない、気づく機会が少ないものだと今更ながらに思う。 写真は家の紫陽花の幾つかで、その中には日本古来のガクアジサイは含まれていない。 どちら…

移動する者・踊る者

鳥たちは遠く移動する、海原や大陸、高い山脈の頂きをも超えて。 小動物も移動するものの、その距離は限られているだろう。 植物たちはほとんど根付いた土地から移動することはない。 移動したければ、子孫である種子を風や鳥たちに運んでもらわなければなら…

スイカズラ

庭の南西側の一画にスイカズラが繁茂している。 もともとはツツジが生け垣のようにして植えられていたのだが、一時バラのアーケードにしていたのが途絶え、そこに今度はスイカズラが根を下ろし、やがて繁茂した。 ツツジも生きて花をつけるが、私はツツジが…

マルバウツギ

この写真もだいぶ時間がずれてしまっている。 そうだ、この数カ月に起こったことを時間軸に沿って語ることはできないと諦めた。 話が行きつ戻りつする中で自ずと何かが見えてくれば、私なりに目的を果たせる気がする。 味気のない金属フェンスが嫌だったので…

いつの間にか咲いていた

人生に一度か二度しかないだろう重大で深刻な変化が起きたことをブログにうまく綴れる人はいるだろうか? 日々の記録、そういった性質のブログであるなら、人生の大事をその日常的な「日々」のページの中の一枚に埋め込んで語れるとは思えない。 実際にそう…

兆し

さほど慶賀すべきとも感じていない新年ももう一月半ばを過ぎた。 そういう心持ちでいても自然が送ってくれる小さなメッセージに心和む。 教えてくれた絵描きの卵にも感謝したいと思った。 教えられなければ、気づかずに過ぎてしまった「ただ一輪」の時間。 …

最初の実りの日々

幾つかのタイプの風車作りや翻訳などで忙しかったのに加えて、しばらく北海道旅行に行っていたのでブログがお留守になってしまっていた。 「継続は力なり」というのはこうした営みでも当てはまると思うのだが、なかなか日を開けずに継続することは難しいもの…

梅雨空の下の花たち

この数年、その中でも特にここ一、二年、天候の定まらなさというか今までとは質の異なった易変性を感じる。 梅雨は梅雨らしからず、晴れの日も多く、降るときは降るときで梅雨前線の雨というより突発的な大雨が降る。 冬が春に、春が夏になっていく過程でも…

野をアレンジする、あるいは、野を生ける

生花をflower arrangementと言うのであれば、私がやってみたいと感じているのは「野を生ける」こと、野のアレンジメントなのだろうかと思っている。 高校生の頃、奈良の親戚の家に泊めてもらって奈良巡りをしたとき、その家の老婦人が私が帰ると必ずお茶を、…

梅の実と麦の穂

毎年、6月の初めから前半に梅の実を採ることになっている。 今年は見た目、実の大きくなり方が遅く、小さな実が鈴なりになっているような印象だったので収穫を躊躇っていたのだが、風の強い日が続くせいか実がポタリポタリと音を立てて落ちてくる。 落ちて…

イワタバコの季節

庭の北東側は山に接しているので、そこには崖が有る。 崖といっても草木をかき分ければ登っていける程度のものだが、その麓の一部としてけっこう大きな一枚岩があって、そこにイワタバコ(Conandron ramondioides)が群生している。 鎌倉というとイワタバコ…

蜂たちの羽音

親指の爪ほどもない黒っぽい小さな生き物は詰め草の濃い緑に隠れてすぐには見つけられないが沸き上がるような五月の風に混じって近づいてくる柔らかな低音の羽音ははっきりとそして耳をくすぐるように幾つも聞こえている蜂たちが春が育てた初夏を集めにやっ…

忘れられていたもの

「これは復讐かもしれない」 そう思った。 数日前の、まだ薄暗い早朝のことだ。 二階から見ていて、麦と詰め草に囲まれるように見慣れぬ薄桃色の花が四、五咲いているのに気がついた。 その横には金蓮花が少しずつ葉を広げている。 あれもまた鳥の撒き餌から…

小さな虹と大きな木

それなり科学の世界に身をおいてきて、そしてそれはある意味でとても人工的な世界であって、というのは、科学は自然を扱うものでありながら自然から一歩引き下がって自然を客観化しようとするものだからであり、無論、自然に没入するタイプの科学者もいるけ…

カップの中の麦

エンドウの蔓に巻きかれた麦穂が強めの春風のせいか折れていた 大切に部屋に持ち帰って白いカップに入れてみる 若い麦の色は何だろう 空の青、それとも、草の緑か 外は快晴 風はもう五月 青き麦 空の置き忘れたる子の如し (2017/04/29)

今日の緑と白と赤

「あの、お庭のアレ、麦ですか」とお隣の絵本作家さんが言った。 「ええ、麦みたいなんですよ、餌台の撒き餌が落ちて芽が出てしまったみたいでね」と私。 「珍しくて懐かしい、一本もらって行っていいですか」 「ああどうぞどうぞ、面白くてそのままにしてる…

蓮華草という名前

花を広げ始めたゲンゲが急速に増えていく。 本当にあっという間だな。 昨日はまだ開いていなかったのに。 蓮華草という名前が定着しているけれど、大人になって子ども心を失ったこの大人はその細かな形状をもうとっくに忘れてしまっていた。 その花言葉は「…

小さくてランダムな麦畑

「野鳥の餌」の不思議と言うか当然のことなのだが驚かされると言うか、なんとそれは麦だった。 しばらく前からバードフィーダーを吊り下げた木の周囲に小さな稲の茎や葉のようなものが伸びてきているのに気づいていて、それが実に見事に木を取り囲んでいるの…

アカツメクサが咲いた

小さなことだけれど子どもみたいに嬉しい。 昨年秋に蒔いてシロツメクサより茎が高く伸びて葉も大きくなっていたアカツメクサも咲き出した。 本当に足の踏み場がないから写真を撮るために近づくと他の茎を倒してしまうことになる。 アカツメクサはシロツメク…

ちょっと気になった/面白いと思った電子書籍を紹介します。


       
志鉄木一譜(著)恋をした頃は    志鉄木一譜(著)僕のビッグバン