旅路
今年の正月も浅間山を見ることができる場所にいた。 いつもは高崎市内の大きな陸橋の上から見ていたのだが、今年はもっと近づいてみたいと思った。 一番上の写真は高崎周辺から、一番下の写真は甘楽郡からのものだ。 倍率は固定なので、山の大きさが山との距…
生花の世界では「野にあるように」花を生けるという行き方がある。 そのことは私がまだ高校生だった頃からずっと頭の片隅にある。 華道を嗜んでいたわけではなかったが、奈良の親戚に遊びに行った時、その床の間に生けられた茶花を見たのがきっかけだった。 …
木造瓦屋根の家を壊すと後処理に困るのが瓦なのだそうだが、私は解体業者に瓦を持って行ってもらわないことにしていた。 和風建築にこだわりがあるというわけでもないのだが、愛着のある家であったし、最後はその瓦屋根の一部にノウゼンカズラが気根を食い込…
この写真もだいぶ時間がずれてしまっている。 そうだ、この数カ月に起こったことを時間軸に沿って語ることはできないと諦めた。 話が行きつ戻りつする中で自ずと何かが見えてくれば、私なりに目的を果たせる気がする。 味気のない金属フェンスが嫌だったので…
今までも「趣味を持っている人はイザという時に強い」という考えを何度か聞いたことがあった。 似たようなもので「信じるものが有る人は・・・」というのもある。 憂さ晴らしになったり気分転換になったりするから、それが有る人は危機に瀕しても乗り切れる…
8/9 白樺が笑った 夜の露天風呂の暗がりの向こう 昼間半袖では寒いほどだった空気が 裸なのに今は爽快だ 白樺の向こうに谷間の流れを見て 立ちつくす 忘れがたきその時のこと この柔らかな硫黄の匂いの なめらかにきらめく湯のなかの今を 私はいつまで覚…