鎌倉ヤマガラ日記

鳥の話はあれども野鳥観察日記ではない似て非なるもの

季節

風の中の水仙

水仙が咲いていた。 豪華絢爛と咲く花ではないし、場所は庭の片隅の日陰。 そもそも誰かが植えたのか、あるいは私が土を移動した時に土の中に隠れていて、それが芽を出して成長したのか、それはもう分からなくなっていた。 それでも去年よりも背が伸びた気が…

塩害の後の一ヶ月

2018年9月末の台風24号はきっと私の記憶に長く残ることだろう。 それが滅多に無いほどに強力な台風であることは事前に知っていた。 南側に空き地ができてしまったので、南風はもろに吹き付けると考えていた。 それなりの準備もしていたが、それ以前に…

朝焼け

今朝方、まだ明けやらぬうちに目が覚めて窓の外に朝焼けの空を見た。 「トトロの耳」はここから北側だ。 その方角の雲が赤くなるのは、南側に高い湿度があるせいだろうか。 この色づき方なら今日は雨にはならないのだろうと思う。 でも、夕方にはにわか雨ぐ…

無花果とオクラ

一段落した酷暑、そして、台風の大雨。 恐ろしき大自然の脅威を目の当たりにすることの多い今年。 人間の力の及ぶ範囲は実に小さいのだと感じる。 花を見たくて植えているオクラが育ち、美しい花を次々に咲かせると、その結果がやってくる。 毎日見ずに、う…

酷暑の後に来た夏?

酷暑が少し一段落したのかと思ったら、また猛暑日なのだそうだが、庭の植物にも微妙な変化が現れる。 しばらく実を付けなかったか、付けても表面がひび割れたトマトのように植物たちが炎天に負けたかのようだった。 オクラも枝を伸ばしながら花は少ししか咲…

過ぎていく日々

もう一ヶ月も経ってしまったのか。 本当に瞬く間に時間は過ぎるものだ。 浅間山の見える土地を探しに群馬に数日行っていたせいもあるけれど、荒れ庭のそこここに静かな変化が続いていたのに今更ながらに気づく。 3種類のクレマチスのうち最後に咲いた釣鐘形…

3種類のクレマチス

ホームセンターで見かけて、出来心で買ってしまったクレマチス3品種の花がやっと揃った。 上の方の、ここしばらく咲いている紫の蕊のものが鉄線で、蕊部分が白か薄緑のものが新たに咲き出したものだ。 写真の下の方に咲いているのがそれだ。 花弁まで薄い緑…

花咲けばこそ夏

そう、とうとう、播いた年にヒルザキツキミソウが咲いた。 野の花だといえば野の花なのだが、以前住んでいた辺りの散歩道の土手に群生していたのが忘れられずに、性懲りもなく毎年種を播いては花を見ず、翌年に幾許か咲くだけだった花だ。 昨年播いたのが今…

かすかな木陰で

久しぶりに快晴の日だった。 快晴であればこそ、そこここに出来た僅かばかりの木陰が麗しく思え、そこにある花たちが尚のこと美しい。 むやみに書き連ねるのも気が引けるけれど、かすかな木陰にあって美しいと思った花を記憶(いや、記録か)に残しておきた…

晴れの日の花たち

まだ西日本では大雨が続いているのだろうか。 少なくとも河川の氾濫や浸水家屋のニュースは続いている。 谷あいの「谷戸」だらけの鎌倉も他人事ではない。 私が中学生の頃だったか集中豪雨ですぐそばの畑に市の山の、それこそトラック大の大きな岩が二つほど…

野にあるような庭を作ることはできるのだろうか

生花の世界では「野にあるように」花を生けるという行き方がある。 そのことは私がまだ高校生だった頃からずっと頭の片隅にある。 華道を嗜んでいたわけではなかったが、奈良の親戚に遊びに行った時、その床の間に生けられた茶花を見たのがきっかけだった。 …

花の季節

昨日は半夏生だったのか。 「花の季節」と言ったら、それはおそらく春のことなのだろう。 しかし、花が咲くのは春だけに限ったことではないし、新緑の頃にもさまざまな花が咲く。 おそらく、日本では「花」は桜で、それゆえ「花の季節」は春になり、それから…

畑とも呼べない畑・今年の水耕栽培ほか

今年は屋外水耕栽培でキュウリ2樽、ゴーヤ1樽、中玉トマト2樽、トマト1樽を試みている。 昨年、キュウリを1樽、晩夏から秋口に採れるものを試して、やや時期遅れだったが四、五本ほどの実りがあったので、今年は夏前からもう少しやってみようかと思って…

霧の日

昨日のこと、4時過ぎに目が覚めてトイレに立つ。 窓を開けて驚いた。 霧ですぐそばの山が霞んでいる。 少し遠くの家はもう全く見えない。 よほど湿度が高かったのだろう。 スマホでちょっと撮影した光景はどこかの山奥のようだ。 駅から歩いて十数分の山奥…

六月の向日葵と金蓮花

家を解体して家の姿がなくなると、そこには「跡地」という名の空白が現れる。 跡地といえば、何かの跡なのであって、それが古寺などであれば礎石や何かしらの遺構が残り、そのかっての姿を想起させるのだが、小さな木造の家は何も残さなかった。 それを予想…

ガクアジサイの学

ふとした思い違い、思い込みで記憶に残ってしまった誤った知識というものはなかなか自分では気づくことができない、気づく機会が少ないものだと今更ながらに思う。 写真は家の紫陽花の幾つかで、その中には日本古来のガクアジサイは含まれていない。 どちら…

移動する者・踊る者

鳥たちは遠く移動する、海原や大陸、高い山脈の頂きをも超えて。 小動物も移動するものの、その距離は限られているだろう。 植物たちはほとんど根付いた土地から移動することはない。 移動したければ、子孫である種子を風や鳥たちに運んでもらわなければなら…

紫陽花の葉の上で

まだ咲かぬ紫陽花の若い葉の上で小さな蝸牛が死んでいた。 生きているのかと触れようとしたとき、風が吹いて葉が揺れ、土の上に落ちた。 既に乾いていた。 束の間の緑の葉先に少しの間だけ生きた蝸牛。 なぜ死んだのかはわからない。 紫陽花が 蝸牛の骸 束の…

トトロの耳

これは完全に時間がずれている。 これを書いているのは6月半ばなのだが、写真は5月上旬だったろうか。 久しぶりに庭から山を見上げて若い緑の葉叢を見て、「育ったものだな」と思う。 この、私が「トトロの耳」と呼んでいる二本の木は、私が幼かった頃には…

いつの間にか咲いていた

人生に一度か二度しかないだろう重大で深刻な変化が起きたことをブログにうまく綴れる人はいるだろうか? 日々の記録、そういった性質のブログであるなら、人生の大事をその日常的な「日々」のページの中の一枚に埋め込んで語れるとは思えない。 実際にそう…

寒波

数十年ぶりの寒波と言う。 東京や横浜で雪が降っても鎌倉は微かにちらつく程度であることが多いのだが、今回はあっという間に積もった。 記憶に残る鎌倉の大雪は二十年も以前のことか。 水気の多い重たい雪で気温が低かったためか竹もあっという間に雪の重み…

兆し

さほど慶賀すべきとも感じていない新年ももう一月半ばを過ぎた。 そういう心持ちでいても自然が送ってくれる小さなメッセージに心和む。 教えてくれた絵描きの卵にも感謝したいと思った。 教えられなければ、気づかずに過ぎてしまった「ただ一輪」の時間。 …

最初の実りの日々

幾つかのタイプの風車作りや翻訳などで忙しかったのに加えて、しばらく北海道旅行に行っていたのでブログがお留守になってしまっていた。 「継続は力なり」というのはこうした営みでも当てはまると思うのだが、なかなか日を開けずに継続することは難しいもの…

夜を歩く

学生の頃にフランス文学で、『夜歩く』だったか、そのような名前の本を読んだことがあった。 細かい中身はもう覚えていないが、夜中に街を歩きまわる面白さを教えられたような記憶がある。 いや、建物の中だって夜は何かが趣きを変えるものだ。 夜の家々、夜…

梅雨空の下の花たち

この数年、その中でも特にここ一、二年、天候の定まらなさというか今までとは質の異なった易変性を感じる。 梅雨は梅雨らしからず、晴れの日も多く、降るときは降るときで梅雨前線の雨というより突発的な大雨が降る。 冬が春に、春が夏になっていく過程でも…

野をアレンジする、あるいは、野を生ける

生花をflower arrangementと言うのであれば、私がやってみたいと感じているのは「野を生ける」こと、野のアレンジメントなのだろうかと思っている。 高校生の頃、奈良の親戚の家に泊めてもらって奈良巡りをしたとき、その家の老婦人が私が帰ると必ずお茶を、…

梅の実と麦の穂

毎年、6月の初めから前半に梅の実を採ることになっている。 今年は見た目、実の大きくなり方が遅く、小さな実が鈴なりになっているような印象だったので収穫を躊躇っていたのだが、風の強い日が続くせいか実がポタリポタリと音を立てて落ちてくる。 落ちて…

みなとみらいで見た花火

みなとみらいの横浜美術館に行った後でパンケーキとアイスコーヒーを夕涼みがてらテラスで楽しんでいたら、花火が始まった。 横浜開港祭だとは知らずにいたので、花火は一種の幸運だった。 引退した日本丸の帆柱の美しさを見ながら花火を見た。 なんだかとて…

蜂たちの羽音

親指の爪ほどもない黒っぽい小さな生き物は詰め草の濃い緑に隠れてすぐには見つけられないが沸き上がるような五月の風に混じって近づいてくる柔らかな低音の羽音ははっきりとそして耳をくすぐるように幾つも聞こえている蜂たちが春が育てた初夏を集めにやっ…

忘れられていたもの

「これは復讐かもしれない」 そう思った。 数日前の、まだ薄暗い早朝のことだ。 二階から見ていて、麦と詰め草に囲まれるように見慣れぬ薄桃色の花が四、五咲いているのに気がついた。 その横には金蓮花が少しずつ葉を広げている。 あれもまた鳥の撒き餌から…

ちょっと気になった/面白いと思った電子書籍を紹介します。


       
志鉄木一譜(著)恋をした頃は    志鉄木一譜(著)僕のビッグバン