昨日急に降りだしたものは最初は雹(ひょう)かと思った。
硬いコンクリートの縁石に落ちて勢い良く跳ね返っていたからだ。
しかし、雹にしては表面が透明感のある氷状になっていず、ふわふわの雪の結晶を重ねたような感じで、全体的には長さ数ミリの概ね円筒形のやや硬い粒という不思議なものだった。
雪の結晶が空でお互いに引き寄せ合い寄り集まって雪の形のままに氷ったという感じだろうか。
ニュースでは雪霰(ゆきあられ)というものだと言っていた。
北陸などではよくあるらしいが、関東南部では珍しく私も一度も見たことがない。
やがてそれが雪に変わり、しばらく庭の視界を砂糖菓子が降り注ぐように白く染めてから止んだ。
今朝の庭は凍りついていて、木工の専門家からいただいた餌台の屋根にも雪霰がそのままに残っていた。
キジバトも数匹のタイワンリスも地を舐めまわすように餌を探している。
冬なのだ。
人知るや知らずや明けて名残り雪
(2017/02/11) 自分ならどのようにして国を建てただろうかと日頃考えもしないようなことを考えてみる建国記念と言う日