鎌倉ヤマガラ日記

鳥の話はあれども野鳥観察日記ではない似て非なるもの

最初の実りの日々

幾つかのタイプの風車作りや翻訳などで忙しかったのに加えて、しばらく北海道旅行に行っていたのでブログがお留守になってしまっていた。

「継続は力なり」というのはこうした営みでも当てはまると思うのだが、なかなか日を開けずに継続することは難しいものだといつも思う。

北への出発の前に、小さな畑のトウモロコシと水耕栽培のトマトが実りの時を迎えていた。

今年の日本は梅雨明けの後で雨が続き、各地で農作物が日照不足で成長が滞り気味だとニュースで報じていた。

我が畑の状態もそういう影響を受けているのかもしれないが、前年に畝も作らずに日陰に蒔いて失敗したトウモロコシ、はびこりすぎて実の収穫が面倒になったトマトについては、それなり学んだことが活かされて、改善したかなと思っている。

もっとも、これからがまだ心配なのではあるけれど、台風も逸れてくれ、困ることといえば、カラスとタイワンリスの「襲撃」にどう対処するかということだ。

水耕栽培がこの程度うまくいくのなら、来年はビニールハウスを手作りで建てようかとも考える。

ハウスなど農家の人でもないのにと感じる人もあると思うのだが、もっぱらハウスはカラスよけ、タイワンリスよけなのだ。

 

中玉トマトはかなり数多くの実をつけている。

 

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実は、このトマトは変形水耕栽培で育っている。

下に薄青灰色の樽があり、土らしいものが見えていると思うが、これはバーミキュライトなどの擬似土を数種類ブレンドしたもので栄養成分を含んでおらず、その下は樽いっぱいの水。

擬似土から水へと根が伸びるように、また、酸素不足にならないように根が空気に一部晒されるように細工してある。

 

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少し離れたところに蒔いたオクラも花を咲かせ実をつけているが、こちらは少し蒔きどきを失したか小ぶりで硬いが、まあ、食べられないほどではない。

こんな趣味的な農業の真似事をしながら私が望んでいるのは、ある種の自給自足なのだが、それが実現する日はまだずっと先の話か、あるいは夢で終わるのかもしれないのだが、それはそれでよいと思っている。

自分がどれだけできるのかを知りたいというのが最大の目的なのだ。

 

コンクリートの上の水耕栽培トマトのすぐ横に、土の畑があり、トウモロコシと枝豆を蒔いた。

畝をどういう方向に作るのかは陽光との関係で決まるのだろうが、鎌倉の谷津では陽光は必ずしも潤沢というわけにはいかないので、周辺の小山や林、建物の影などを考えなければならない。

 

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そういう色々な事情で今年の畝は南北に延ばしたのだ(写真は二畝分が写っている)が、写真では余りはっきりしないかもしれないが、写真右側が南、左側が北方向で、トウモロコシの成長ぶりはやはり南側が優れており、その手前の枝豆も日照時間が長い場所ほど成長状態が良い。

植物にとっての陽光の重要さを思い知らされる出来事だ。

そのトウモロコシはまあまあの出来だと思う。

 

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何のことはない、好きなものばかり育てていて、食料として自給自足はほど遠そうだと思いつつ、来年はジャガイモも育てるか、あるいは、、、と夢物語ばかり考えている自分を笑う。

 

さて、ブログには書きたいことが山積みになっている。

それを五月蝿くない程度に切り詰めて「継続」を実行したいものだと思っている。

 

(2017/08/16)